根本的な問題は、従来の収支計算書が”現金主義”というか金の出入りを重視するのに対し、活動計算書では”発生主義”、すなわち実施した活動の内容が重視されることにあるようです。我々NPOでは前期まで京都府の委託事業を行っており、その後払い金が今期の5月に入ったため、その時に銀行への借入金返済を行なっています。したがって収支計算書では5月に入金と出金が発生するのですが、活動計算書ではそうした出入りは前期に発生して終わっており、今期は何も考える必要がないわけです。また、今期は活動資金が少なく未払金が発生しているのですが、収支計算書では支払いがないので何も記載する必要がないのですが、活動計算書では支払ったと考え、代わりに流動負債が発生したと考えるようなのです。こんな知識は技術屋の我々にはまったく無く、たとえ会計ソフトを使ってもプリントアウトされる結果が正しいのか間違っているのか判断できないと思います。
そこで従来使っていた収支表をアレンジして下図の改訂版を作ってみました。これによれば予算額に対する月々の収益、費用の流れが分かるだけでなく、月末の(現金+預金)額と出納帳残額との突合せ、未収金、未払・借入金などの入金・返済状況も確認できます。また、期末に未収金、未払金などをインプットすれば活動計算書としてながめることもできます。
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