川崎市で中学1年の少年が殺害された事件が、連日テレビ・新聞で報道されています。ほんの13歳の少年がカッターナイフで殺害されたと聞くと、さぞ怖かったであろうとこちらまで身震いする思いです。犯人として遊び仲間の少年3人が逮捕されたようですが、こうした事件が起きると必ず、少年たちを取り巻く環境(学校、家庭、地域)はどうであったか、少年法はいまのままでいいのかといった問題が議論されます。実際、今回の事件で自民党の稲田政調会長は、少年法の見直しを含めた検証が必要と語っています。しかし最近の少年事件をみると、「相手は誰でもよかった」とか「一度人を殺してみたかった」とか、信じられないような犯行の動機が語られます。今回の事件の主犯格の少年にしても普段はおとなしく優しいが、キレると手が付けられないほど狂暴になったと聞くと、単に環境とか少年法で片付く問題ではなく、もっと根本的な別の要因があるように私自身は感じます。
ミネラル不足ではアメリカの少年院で行った食事に関する実験調査から、5つのビタミンと4つのミネラル不足が狂暴性に関係していることに触れました。また、食品汚染では、かつて家庭のしつけの問題と捉えられていた最近の子供たちの落ち着きのない行動が、実はADHD(注意欠如症)という神経性疾患で、やはりビタミン・ミネラルの不足に加え、食品添加物や農薬、その他化学物質の摂取が疑われていることを記しました。最近の野菜は土壌の腐植(有機物)不足からビタミン・ミネラルが不足していると云われますが、そのうえに食品が高度に加工され、「高精白」、「高タンパク」、「高脂肪」、「高カロリー」、「高砂糖」の五高が進み、その結果としてビタミン・ミネラル・食物繊維が決定的に不足し、「現代型栄養失調」に陥っている人が多いと云います*。畑には窒素・リン酸・カリの他にミネラルの補給が重要であり、私たちの「エコの環」野菜が栄養価が高くおいしいのは、生ごみからバランスの良いミネラルの補給があるからで、私たちがそれでもって身体と心の健康づくりを目指す所以でもあります。
* 鈴木雅子;その食事ではキレる子になる、KAWADE夢新書、2001
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