いま国連では、気温の上昇を産業革命前に比べ2℃未満に抑えようと、今年の年末にパリで開かれるCOP21に向け準備が進められています。そのためにはCO2の累積排出量を3兆トンに抑える必要があるそうですが、いまのままでは30年以内にこの枠を突破しかねず、2℃未満といっても達成することがきわめて厳しいことが分かります。いま暑い暑いといっても、産業革命前に比べ0.85℃高くなったにすぎず、これがさらに1.15℃上昇して2℃ですから、いかに交渉が難航しようと2℃未満達成にむけ頑張らないと、私たちは30年を待たずして「酷暑」でゆで上がり、異常気象で水没しかねない状態に追い込まれかねないのです。私自身は「停電」を導入するくらいの荒療治をしないと間に合わないのではと思っていますが、いきなり停電といっても難しいので、これからは「便利な生活を求める」のでなく、「不便な生活をエンジョイ」するようなことを、みなでいろいろ考えていく必要があるのではと思っています。”ピンと活き生き”宮津ライフの第3回抽選会(対象期間;7~9月)では、「家でライトダウン(照明オフ)デーを設け、キャンドル(ろうそく)生活を楽しんでいる」といった、いささか先走った項目を敢えて設け、廃食油を使った「エコキャンドル」の作り方を添付しましたが、実際にそうした生活がどのようなものであるか体験するため、我が家の廃食油を使ってエコキャンドルを作ってみました。
廃食油のろ過 |
まず①廃食油を乾燥したコーヒーの出し殻でろ過します。これはススや臭いを抑えるためで、約80mlの油を濾すのに1時間ほどかかりました。次に②この80mlの油を85℃ほどに加熱し、そこにロ-ソクのロウ8g、廃油凝固剤4g(指定量の1.5倍)を投入し、ゆっくり混ぜながら溶かします。そして③サラサラになったら空き容器に注ぎ、そこにタコ糸を垂らします。容器に注ぐとき細かく削ったクレヨンを混ぜると色が付けられ、少し冷めた時点でアロマオイルを数滴たらすと香りが楽しめるそうですが、今回はどちらも実施しませんでした。ところで今回の実験は、以前に新聞に載っていた記事を参考に実施しましたが、実験をする前、なぜロ-ソクのロウが必要なのかがよく分かりませんでした。多分無くてもロ-ソクはできると思います。しかし凝固剤だけでは十分な固さが得られないため、固さを得るのに融点の高いロウを加えるのだと思います。
廃食油と溶かしたローソク、凝固剤 |
作ったロ-ソクで夜、実際にライトダウンを実施してみました。しかし正直なところ暗くて字は読めず、食事も何がどこにあるのか手さぐり状態で、キャンドルディナーどころではありませんでした。また、顔を写してもらおうとしたのですが、私のカメラでは暗くて焦点が合わせられず、写真も撮ることが出来ませんでした。これでは「不便な生活をエンジョイする」といっても不便すぎて、エンジョイどころではないとガックリきたのですが、しかしそのときタコ糸の細いのに気が付きました。タコ糸をもっと太くすれば油の燃焼量が増え、きっともっと明るくなるはずです。そう考えるとまた急に元気が出て、再チャレンジしてみようと考えています。
暗すぎるキャンドルライト |
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