2013年7月1日月曜日

仙人食

森美智代氏
  「食べること、やめました」(森美智代、マキノ出版、2008)という本を読み、非常に強い衝撃を受けました。著者は21歳のとき「脊髄小脳変性症」という過酷な病気にかかった女性で、運動機能をつかさどる小脳や脊髄が委縮する難病を食事療法で見事に克服された方です。医師からは「しだいに歩けなくなり、寝たきりになる。治療法はない」と云われたそうです。余命も5~10年と考えられ、それこそ頭が真っ白になったと云います。しかし彼女は高校生のとき、たまたま甲田光雄という先生から断食や少食糧法が数々の難病を救う話しを聞いていて、ワラにもすがる思いで先生に相談したところ「大丈夫。治る」と云われ、それから彼女の「断食」と「生菜食の超少食療法」が始まったと云います。生菜食とは生野菜や果物、生の玄米粉だけを食べる食事療法です。生菜食を始めたころの1日の摂取エネルギーは約900キロカロリーで、通常の成人女性の1,800~2,000キロカロリーよりかなり低エネルギーであったにも係わらず、体重がどんどん増えるため食事の量を減らし続けるうちに、とうとう1日の食事が青汁一杯(5種類の葉野菜150gをミキサーで粉砕後、ネットで濾したもので60キロカロリー)だけになってしまったそうです。成人女性の基礎代謝量(安静にしていても消費されるエネルギー量で、それを下回る食事は身体を壊し危険と云われる)は1,200キロカロリーほどであり、実にその1/20という信じられないような量で彼女は13年間を生き抜き、しかもまともに歩けず這っていた身体もすっかり良くなり、10kmを走っても大丈夫なほどに回復したと云います。医学検査でも何の異常もなく、握力や骨量はむしろ同年代の女性より勝っているのだそうです。彼女の例は極端にしても、甲田医院の入院患者さん達には1日1,000キロカロリー以下で過ごしている人が多く、それで皆さん難病を克服されていたそうです。
  以上の話しは現代栄養学では全く通じない話しですが、実は彼女の腸内細菌はいつの間にか人間のものから牛のものになっていて、普通は消化できない食物繊維を彼女は分解でき、それをタンパク質や脂肪に合成できるのだそうです。だから青汁一杯でも体重60kgが維持でき、もっとダイエットしたいほどなのだそうです。こういう話しを聞くと現代医学、現代栄養学とは一体何なのだろうかという疑問がわきます。断食を含めた食事が難病を克服するだけの身体を作ってくれるのです。考えてみれば現代医学はまさに対処療法そのものであり、昔のコレラとかチフスといった病原菌退治の頃の思考回路をそのまま引きずっており、もっと自然治癒力というか、本来我々に具わった力を引き出すような医学であるべきではないかと思います。マクガバーンレポートもこの辺りを問題視し、生活習慣病は「食源病」であり、薬では治らないと明言しているのだと思います。

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