ゼオライトで生ごみを堆肥に

宮津方式
反転可能な木箱”ちびぞう”

 毎日、家庭・業者から出される大量のごみ、宮津市(人口;20,000人弱)ではその処理に、1人当たり年間14,000円強の費用をかけています。ごみの約4割は生ごみですが、これをへどろから合成可能なゼオライトを使って堆肥にする方法を開発しました(宮津方式)。
 その方法は反転可能な木箱に土を入れ、そこへ生ごみをゼオライト粉と一緒に埋め込み、翌日まで放置します。翌日、生ごみを投入する前に箱内をショベルでよく撹拌し、次に箱の蓋を閉めて反転させ、それまで底にあった蓋を開けてまたショベルでよく撹拌します。こうすると生ごみは万遍無く撹拌され、夏・冬に関係なく50~60℃の温度を発しながら分解します。

阿蘇海のへどろで「エコの環」を

生ごみ堆肥
生ごみ
この宮津方式により地域の生ごみを堆肥化し、野菜・コメを栽培して地域で消費する「エコの環」を、地域の高齢者の力を借りて、市場原理を働かせながら回したいと考えています。生ごみ堆肥は鶏糞同等の速効的肥料効果を有し、ビタミン・ミネラル豊富な野菜を無農薬で育てることができます。また、色鮮やかな花を育てることができます。そして無農薬野菜を食べることで、地域の健康づくりに役立てたいと考えています。いまはゼオライトの生産設備がないため市販のゼオライトを使用していますが、「エコの環」が広がり将来的にへどろからのゼオライト生産が可能になれば、宮津市の生ごみ量で年に2,500トンのへどろを阿蘇海から除去でき、その自浄作用を促すことができます。また、生ごみ処理費は現状の焼却処理費の半分ほどで済み、生ごみを燃やさないことによるCO2削減量は年に1,300トンにもなります。
ニンジンのミネラル含有量比較




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