吸湿材の用途-その2

蒸気吸着式ヒートポンプ
蒸気吸着式ヒートポンプの原理

蒸気吸着式ヒートポンプの原理は右図の通りです。水の入った容器とへどろ吸湿材の入った容器をパイプでつなぎ、系内を真空にします(蒸気を移動しやすくするため)。すると水から発生した蒸気はパイプを通ってへどろ側に流れ、吸着されます。水からは新たな蒸気が発生し、それもパイプを通ってへどろに吸着されます。やがて水は蒸発潜熱を奪われて冷たくなり、一方、へどろは凝縮顕熱を得て熱くなります。
下図はそうした実験の結果です。ある実験では右下の図のように、水の表面に氷が発生しました。

ヒートポンプ実験の結果

水の表面にできた氷

こうした原理を利用し、実際に太陽熱をお湯として回収する実験にも成功しています。そのとき太陽光にさらされたレンガの表面温度は6℃余下がり、44℃のお湯が回収できました。

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