2013年9月11日水曜日

ど根性「メランポジウム」

 わたくしの隣組では町内を走る市道沿いに、年間を通してプランターに花を植え、生ごみ堆肥で育てています。ちょうどいま時分は「メランポジウム」も育てていますが、駐車場の塀わきに置いたプランターから塀の反対側、距離にして20~30cmも離れていないコンクリート上に、昨年のこぼれ種からと思われるメランポジウムが一株、見事に花を咲かせました。

イキイキした「ど根性メランポジウム」
萎れるプランターのメランポジウム
今年の夏はここ宮津も酷暑続きで、うっかり水やりを忘れると、プランターのメランポジウムはぐったり萎れてしまうのに対し、こぼれ種から育った方は、水を全くやらなくてもイキイキと元気に咲いています。コンクリートの厚みを3~4cmと考えると、種から発芽したとき必死にそれ以上の根を伸ばし、生命を勝ち得たものと思われます。まさに「ど根性メランポジウム」です。

 小学生か中学生のころ先生から、「むかしスパルタの国では、生まれて間もない赤ん坊をボートから水中に放り投げ、投げたロープにしがみついた赤ん坊だけを、見込みがあるとして助けた」という話しを聞き、そこから「スパルタ教育」という言葉が生まれたことを教わった記憶があります。最近この「スパルタ教育」という言葉はあまり耳にしませんが、ただ、スポーツの世界ではむかしからスポ根として、「しごき」とか「根性入れ」とか、言葉は違ってもこうした教育/指導?はずっと行われていて、それが最近大問題となり、柔道界、相撲界、教育界などを揺るがす大事件になったことは、記憶に新しいところです。
 最近の風潮ではいささか分の悪い「スパルタ教育」ですが、この「ど根性メランポジウム」はさしずめ、ボートから投げたロープに必死に取りついた赤ん坊と云ったところでしょうか。それに引き替えプランターで育てたメランポジウムは、なんとも根性がないというか甘えた感じで、こうしたことを考えると種からの育苗時、苗のプランターへの移植時の水の与え方、肥料の与え方というのが非常に大切なことがよく分かります。植物においてもまさに「三つ子の魂百まで」で、過保護はよくないと云えそうです。





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