
ところでビタミン(有機化合物)が欠けても、ミネラルがある程度までビタミンの役割を代行できるそうですが、逆にミネラルが欠けるとビタミンは吸収されることも、その機能を果たすこともできないといいます。また、私たちの身体の中では、常に約3,500以上もの化学反応が酵素の助けを借りて行われていますが、この化学反応に関わる酵素はアミノ酸とミネラルから作られています。つまりミネラルは人体の健康に最も直接的に関与していて、「全ての病気を追求していくとミネラル欠乏にいきつく」(ノーベル賞受賞学者、ライナス・ポーリング博士)そうです。そしてアメリカ議会でミネラル欠乏を議題にしたときの議会記録には、「アメリカ国民の99%がミネラル欠乏に陥っている」と書かれているそうです。なぜ現代人はこれほどまでにミネラル不足に陥っているのでしょうか。
ミネラルとは地球大地を構成する約100種類近い元素の総称です。私たち動物は植物が大地から吸収したミネラルを食べて身体を作っているのであり、結局は大地のミネラル構成に近い組成で形作られていると考えられます。しかし最近の農業は化学肥料(窒素・りん酸・カリ)は大地に大量投入しますが、他のミネラル類を全く投入しないため、だんだん農地がやせ細ってミネラル不足になっているのだそうです。したがってそこに育つ野菜・穀類もミネラル不足になり、それを食べる私たちもミネラル不足、ミネラル・バランスを欠いた状態になっているのだそうです。つまり私たちの健康を守るには、まず土作りが肝要であるといえます。私たちが作る「エコの環」野菜はスーパーで販売されている野菜に比べ、ミネラル分が多いという結果がありますが、私たちの畑には生ごみからのミネラル分が投入され、また、ゼオライトが保有するミネラルも付加され、当然かなと考えています。
森山晃嗣;アメリカはなぜ「ガン」が減少したか、現代書林(2010)
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