2015年11月11日水曜日

ちーたび(さつまいも掘り)

 ちーたび「さつまいもを掘って ヘルシー料理を作ろう!」を、10月最終日に実施しました。さつまいもは暖かい地方の作物であり、暖かいうちに取った方が良いと教えられ、気になっていたのですが何かと行事が重なり、結局、10/31(土)にずれ込んでしまいました。
 当日は大人5名、子供2名の参加を得て、まずさつまいも掘りに挑戦しました。最初に鎌、ハサミで大量の葉っぱを取り除きました。これはさつまいもの試し掘り(10/10)の経験によるものです。次に剣先スコップで畝の土を両側から掘り起こしました。これもその際にある人から教えられたことを試したもので、確かにいもは抜けやすく、キズが付きづらくなりました。さて本番のいもの引き抜きでは、誰かが大きないもの連なりを抜き出すと、本人はもちろん周りの人たちからも思わず歓声が上がり、それがみんなを次への期待に向かわせ、何か一体感のようなものが生まれてくるのが面白く感じられました。ツルに連なったいもは手で引き離すとやはりキズが付きやすいので、1個1個をハサミで切ってもらい、そのあとヒゲを取ってもらいました。これらも試し掘りをしたときの経験がものを言い、事前に行っておいて本当によかったと思いました。収穫したさつまいもは各自にビニール袋を渡し、いっぱいに詰めてお土産にしてもらいましたが、今回のさつまいも掘りで土に触れることは気持ちを和ませ、大人、子供いずれにとっても非常に大切であることを実感しました。
さつまいも掘りの後は公民館で、”すゞ菜”の女将の指導の下、さつまいも尽くしの料理、デザートを作りました。内容はのっぺい汁、コロッケ、サラダ、雑穀ごはん、スイートポテト(減糖)、いもんぶらん(ノンバター)などで、あまり調理に関心のない私にも魅力的に感じられる、アイディア満載のものばかりで、男性の参加者にも十分に楽しんでいただけたと思っています。特にのっぺい汁は前回の料理教室で学んだ食改レシピのだし汁を使って作ったのですが、少量の淡口しょうゆ、砂糖だけで具のうま味がよく出ていて、本当においしく感じられました。あるお母さんはお子さんが「家でだったら絶対に食べないと思われたのに、全部食べてくれた」と喜んでいました。なお、2人の子供さんは、いつも「子育てサロン」で小さい子供の相手をしている家内が世話をし、2人のお母さん方には調理に専念してもらいました。


 交流会ではまず私の方から、いまの日本人は食物繊維の摂取量が男女とも基準値を大きく下回り、5人に1人が便秘トラブルを抱えている。腸は健康の「かなめ」で、便秘は病気の原因になりやすい。排便を促すのに効果的なさつまいもをもっと普段の食生活に取り入れたり、ごはんには分付き米や雑穀など、食物繊維を増やす工夫をしてほしい。食物繊維には血糖値の急上昇を抑えたり、コレステロールを抑える働きもあるといったことをお話ししました。そのあとの意見交換では、「食事は命を頂くもの、できるだけ一物全体を頂き、農薬・添加物といった化学薬品は避けたい」、「糖尿病だったが”脱炭水化物”療法で回復した。野菜の良いことは分かるが続けるのが難しい。しかしいいだし汁で調味料を少なくする今日の料理は、野菜食を続ける参考になった」、「いい食品は高いといわれるが、食材にお金をかけるか医者にお金をかけるかの違い」、「調味料は高くても自然素材のものを考えたい」などの意見が出され、楽しい雰囲気のなか散会しました。

日本人の食物繊維摂取量の推移

0 件のコメント:

コメントを投稿